整形外科は、骨や関節などの骨格、筋肉や神経系などの治療をメインに行っている診療科です。
整形外科で働く看護師の仕事は、患者の施術のサポートはもちろん、施術後に日常生活動作の向上を行うことです。
整形外科に入院する患者は、関節や筋肉の痛み、手術のために日常生活動作が限られている状態です。
そのため、自分で自立して動けるように医師や理学療法士、作業療法士と協働してリハビリテーションをサポートしていくことになります。
ただ自発的にリハビリを行う患者もいれば、痛みで一人でなかなかリハビリができない人など様々です。
そのため、患者のやる気がでるように工夫するのが、看護師の腕の見せ所と言えるでしょう。

その他、患者の食事や排泄、入浴などを介助することも、看護師の主な仕事です。
また、痛みの緩和や転倒予防、嚥下訓練なども行います。
特に整形外科の患者は、施術後は患部に痛みを感じるケースが多いです。
体位交換やクッションの利用で痛みが大幅に緩和されるので、こまめに気を配る必要があります。

また、整形外科の患者は、自由に動けないため精神的に大きなストレスを感じている場合があります。
そのような時に、患者の悩みや不安を聞くなど話し相手になってあげることも大切な仕事です。
また、リハビリテーションに対してモチベーションが下がっている時に、患者の気持ちをケアして前向きになれるように支えることも求められます。